InDesignを持て余している人のための同人小説組版・第七回「感嘆符の処理」
カテゴリ:同人印刷 投稿日:2013/02/17
今回は感嘆符の処理についてです。
感嘆符の処理で考えなければならないのは、次の二つです。
1.感嘆符あとのアキ
2.二つ以上の感嘆符が続いた場合(!?など)
感嘆符あとのアキ
感嘆符の後に文が続く場合には、一文字分のアキを入れるのが一般的です。テキストファイルの段階で全角スペースを入れている方も多いでしょう。しかし、全角スペースで処理をすると、スペースが行頭や行末に来てしまうことがあり、その際の体裁があまりよろしくありません。
こういった事態を避ける為に、全角スペースは使わず、字間の設定で感嘆符の後のアキを設定しましょう。
字間設定を使ったアキ
字間とは、ある文字と次の文字までの間のことを指します。字間の設定は、画面の上の方のメニューから選べます。
赤い枠で囲まれているところが字間の設定です。0が基本で、大きくなるほど字間が広がります。1000で一文字分、つまり1あたり指定する文字の0.1%分のアキが入るとご理解ください。
で、これを指定すると、行末に来た文字のアキはこうなります。
「?」自体は行末に揃い、アキの部分がはみ出ているのが分かります。もちろん次の行にも影響していません。
このように、字間設定を使えば、仮に文字の増減があり体裁が変わったとしても、必要な時だけアキが入り、行末に来た時は無駄なアキが入らないように処理されるようになります。
もちろん、全ての感嘆符に同じ処理を施すのですから、いちいち上のメニューから入力していたのでは日が暮れてしまいます。そういうときは、文字スタイルを使いましょう。
基本文字形式のところから設定できます。
文字スタイルができたら、前回ご紹介した「検索・置換」でスタイルを適用する機能を使って、全体に適用していきましょう。もちろん、?のあとに閉じ括弧などが来ている場合は、適用しないようにしましょう。
二つ以上の感嘆符が連続している場合
二つ以上と書きましたが、普通二つが限度、というかそれ以上は正直良い体裁にはなりませんので、避けた方が賢明かと思います。ここでは二つ並んだ感嘆符を前提に説明していきます。
例えば、「!?」などは縦に並ぶのではなく、あたかも一つの文字であるように表示したいものです。そんな時は、縦中横をつかいます。
この場合、!と?は全角だと幅が広すぎるため、私は半角文字を使用しています。
縦中横は、文字パレットのメニューから指定する事ができます。
縦中横にしたい感嘆符を選択しながら、これを指定するだけです。
もちろん、これも文字スタイルで設定することができます。
縦中横設定というまんまな名前の項目がありますね。チェックを入れればそれで終了です。上下位置、左右位置をずらすこともできますが、特に理由がなければここでは設定しなくて構いません。
その後も文章が続く場合は、後の方の感嘆符(ここでは「?」)に対して、先ほどの字間設定を施します。
ちなみに、三つ以上の感嘆符を一マスに収めたい場合は、半角文字を使っても長体や文字ツメの処理が必要になります。(あまり体裁の良い物とは思えませんのでお勧めしませんしここでは説明を割愛させていただきます)
以上で感嘆符の処理は終了です。
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