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コンシューマゲームと課金システムと私

カテゴリ:雑談  投稿日:2013/11/10

この記事を読んだ。コンシューマ機で出ているゲームへの追加課金は、採算の都合上やむなし、という話だ。説得力のある論なので、記事に対する反論はない。ゲーム業界の中を知らないユーザレベルでは反論できる材料もないし。

以下は完全に「一ユーザとしての感想」でしかないことなのだけど、思ったことを書く。

僕は基本的にソシャゲーというものをプレイしたことがない。ゲームに於いては、いわゆる「ゲーム機」を買ってそこに「ゲームソフト」をいれることで色んなゲームが遊べるというコンシューマゲームの世界にしか興味がないので、多分今後もソシャゲーをプレイすることは無いだろうと思う。

ファミコンから始まって、スーファミ、メガドライブ、プレステ、セガサタ、64、プレステ2、ドリキャス、ゲームキューブ、プレステ3、箱○、Wii、ゲームボーイ、ゲームギア、ゲームボーイアドバンス、DS、PSP、3DS、とまあ色んなハードで遊んで来たけど、基本はいつも一緒だった。新しいハードを買って、ソフトを買って、遊ぶ。それが僕のゲームの遊び方で、それ以外をよく知らない。MMORPGというのに手を出してみたこともあるけれど、全然楽しみ方が分からなくてすぐやめた。それぐらい、僕のゲームの世界はコンシューマで閉じている。ゲームは一人で、あるいは隣にいる友達とだけ遊ぶものだ。

そんな僕から見て、コンシューマ機での追加課金システム自体は、それほどイヤな物ではない。良いゲームを作るにはお金がかかるのは分かるし、自分にとって必要の無いアイテムは買わなければいい。今まで課金要素のあるゲームをいくつかプレイしたけど、嫌悪感を感じるような課金は今のところなかった(JOJOもパワプロ2013も買ってないからそれらについては感想を述べられない)。だから、僕としてはその課金システムによってコンシューマ機でのゲーム開発が今後も続けられるようになるのであれば非難するつもりはない。

でも、他のユーザたちはどう思っているのだろう、と考えると、おそらく「本当はパッケージに全部入れておいてほしいよな」と思っている人が多いと思う。

だから「追加課金のシステムの存在はやむを得ない」という話を聞いて「なるほどそうだなあ」と思うと同時に、「でも、実際のところそれで収益は上がっているのだろうか?」という疑問を抱く。プレイヤーたちに受け入れられない課金システムなら、いくら「必要だ」と言われても、実際の利益に繋がらない。

課金に対して前述のような考えを持っている僕でさえ、大好きなゲームでも課金アイテム購入はほぼしない。僕は「そういうシステムがあること自体に不満は持たないけれど、課金アイテムによって得られる優位性なんて要らない」と思っている。例えば、対戦ゲームで「プレイヤーキャラが増える」とかRPGで「新しいシナリオが追加される」という商品については、遊べる要素が増えるので購入検討候補に入れることはあるけれど、「ゲーム内で有利になること」にお金をかけることは興味がない。誰かと競っているわけでもないし、パッケージに最初から入っている要素で遊べればそれで良いと思っている。

要するに、僕はその課金システムではお金を払う客ではない。課金システムそのものを否定しない立場でも、実際にお金を落とす人がコンシューマゲームファンの中にどれくらいいるのだろうかと考えると、ソシャゲーのプレイヤーたちに比べて遥かに少ないんじゃないか。

とすると、収益があがらずにコンシューマゲームというのはいずれなくなっていくのだろうか。もうすぐプレステ4も出て、ああ、ゲームの技術はどこまで進歩するのだろう、と色々夢見ているけど、「開発費が回収できないからゲーム作れません」って話で落着してしまうと、一ファンとしては悲しい。

もしかしたら、今後のコンシューマゲームは、同人の世界にそのメインストリームを移していくのかもしれない。企業は利益の上がるソーシャルに注力して、作りたいものを作る趣味人たちがパッケージだけで完結するゲームを作っていくのかもしれない。それならそれで、細々とでも楽しめるだろうか。

 



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