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勉強したくないない病

カテゴリ:雑談  投稿日:2013/08/08

世の中には「勉強が好き! 好き好き好き! 抱いて!」という人がいる。
彼らは寝食を忘れて勉強していたりする。意外なことに、僕の周りにはなぜかそういうタイプの人が多い。そういう人たちに対する尊敬の念を絶やすことができない。

僕は学生時代から全然そういうことはなかった。勉強なんてできればしたくない。ほんとにしたくない。心の底からしたくない。したくないのに、高校にも通ったし、なんか大学まで出てしまった(二流私大の学士だけど)。学費も随分かかっただろうに、親には本当に申し訳ないことをしたと思っている。ごめんね。

僕の知識は正直なところ、中学三年生でほとんど止まっていると言っていい。ぶっちゃけ、大学の受験勉強はほとんどしなかった。しなかったのに入学してしまったし、卒業もしてしまった。ザ・大学全入時代だ。我ながら驚いた。

ときどきそのことを思い出しては「あー、すげぇもったいないことしたなぁ。今さらだけど勉強したいなぁ」と思うことがある。大人になってから、知らないことがいっぱいあることに気がついた。就職したり、社会で色んな人と接するたびに劣等感を禁じ得ない。勉強したい。

でも「じゃあ働かなくていいから好きなだけ勉強していいよ」って言われたら、多分「勉強したくねぇー」って言うと思う。元々僕は勉強が嫌いな人間なのだ。だから本当は勉強がしたいわけじゃない。知識を得たいのだ。勉強をしないで知識だけ得たい。なぜ世の中そういう風に上手くやってくれないのか。脳に記憶用の拡張パーツをセットできるようにしてくれれば楽なのに。

そもそも、僕がなんで知識を得たいかっていうと、話の種になるから。それ以上の理由はない。小説を書いたり、誰かとガールズトークしたりするときには色々引き出しがあった方が話に広がりが出るし、ネタが尽きなくてすむ。ただそれだけの理由で僕は知識を得たいのであって、「数学の真理を突き止めるの超楽しい」という人とは基本的に感覚が違う。

なんでこんなに勉強したくないのだろうと考えていたんだが、まず前提が違った。僕は勉強が嫌いなんじゃなくて、頑張ることが全般に嫌いなんだ。努力が嫌い。不快な思いが継続されることを選択することができない。頑張るっていうことができる人はやっぱり僕とは全然違うんだよな。

そういうわけで僕はぼんやり生きていきたい。でも世の中が頑張ることを強制してくるんだよー。死にたくないー。助けてくれー。



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