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セルフパブリッシングって楽しいね

カテゴリ:雑談 , 電子書籍  投稿日:2014/12/23

あと一週間ほどで2014年が終わる。KDPも日本に上陸して二年経ったし、KWLがβ版で開始したというので、この二年弱を振り返って、自分の活動について思い出とか感想文を書く。

KDPで僕が最初に出したのは「魔法中年っ!」だ。以前きんどうさんのインタビュー記事で書いた通り、この作品はエロゲーとして作ろうと思っていたものを小説にしたものだ。というか、実はエロゲーにする計画は、ほんの少しだけ走り出していた。

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ほんのすこしだけ作った、エロゲー版「魔法中年っ!」。右はゆんさん。キャラデザインは今と大分違う。

ああ、懐かしい。結局なんだかんだで頓挫したんだけど。これ、中年童貞が美少女になる、という設定までは同じだが、ゆんさんの魔法「カーエル」によって魔界にテレポートして、魔王軍で魔武具を作るお仕事に従事する傍ら、その素材集め関係で女の子たちとニャンニャンするという内容にするつもりだった。(ちなみにゆんさんは攻略できない)

まあいいや。「魔法中年っ!」を出したら意外と読者の方々からの反応がよかったので、気をよくして色々書いた。売上は、集計すると九割方が「魔法中年っ!」なんだけど、作風を気に入って頂けたのか、他の作品を読んでくださる方もいて、それがとても嬉しい(本当にありがとうございます)。

さっきのきんどうさんのインタビュー記事でも書いたことだけど、KDPにしろKWLにしろ、流通やデバイスが変わっただけで、本質は一次創作同人となんら変わらない。で、「一次創作」「非エロ」「長篇小説」って、同人の世界では「一番売れないジャンル」と言っていいぐらい、売れない。かつて「夢入り娘」でコミティアに出展したとき、出たのは7部だった(しかも、うち3部は友人、1部は隣のサークルの方だ!)。それを考えると、今の僕は信じられないほどたくさんの人に作品を読んで頂いている。読者の方々はもちろんのこと、ePub作成ツールを公開されている方々やAmazonさん、それから拙著を紹介してくださる方々にも感謝申し上げなければならない。いつもありがとうございます。

そんなわけで、電書でのセルフパブリッシングについて、僕は「読んでもらえる。うれしい、たのしい、大好き!」以外には、あんまり考えてない。本の未来とか、そういう難しいことを考えてみようと思った時期もあったけど、だめだ。よくわからないし、そういうことに全然興味が持てない。それより玉子ちゃんを書いてる方が楽しい。人生は短い。楽しいことに時間を使った方がいい。

ただ、どういう頒布の仕方が読者の方に作品を届けやすいのか、ということについてはよく考える。最終的に読む人の利益になるような方法でないと受け入れられないだろうけど、それはいかなる形なのか。とりあえずは、koboをお持ちの方に届くことを祈って、KWLを始めてみる、ということなんだろうかなぁ。

あ、最近「魔法中年っ!」シリーズの三巻を書いてます。いつごろ発表できるかな……年度末に繁忙期があるから、五月とか六月くらいになっちゃうのかな……



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