Grayscale Lovers

組版用語

当ブログ内で使用している、一般の方にはなじみのないと思われる用語について記載しています。
(狭い世界で生きているので間違っているかも知れません。その際はご指摘ください)

級/級数

文字の大きさを示した単位です。
1級は0.25mmです。
「級」を「Q」と表記することもあります。
(そもそもQはQuarterから来ているらしいので、「級」は当て字だという話ですが……)
ただ「級数」と呼ぶ時には「文字の大きさ」という意味で使っていることが多いです。

歯/歯数

行間や行送りなどを指定する時に使用する単位です。
1歯は0.25mmです。
「歯」を「H」と表記することもあります。
(こちらは写植時代の歯車からの呼び名だそうです)

ポイント

文字の大きさや行間、行送りなどに使われる単位です。
1 / 72 inchのことだそうです。つまり、およそ 0.3527 mm。
紙の規定サイズがmmで指定されている日本の一般書籍の組版としては、使い難い単位だと思います。およそ0.35mmとして計算される事もあるようです。
Wordでおなじみの単位です。

行送り

ある行の文字の中心から、次の行の文字の中心までの距離の事をさします。
前行と後行で同じ級数であれば、級数+行間で簡単に求められますが、級数が行によって異なる場合は注意が必要です。
また、組版ソフトによっては、前行の頭から後行の頭の距離を指す場合や、基準位置を変更できる場合など、ソフト毎に対応が違うことがありますので、こちらも注意が必要です。

天・地・ノド・小口

それぞれ、紙面上の方向を表します。
天……本の上方向
地……本の下方向
ノド……綴じる方向
小口……開く方向

ノド小口など

ブリード(塗り足し)

紙の端まで絵柄がきてほしいとき、もともとが紙の端までしかないデータだと、断裁の際にほんの少しずれるだけで紙の色が出てしまう(絵柄が途中で途切れてしまう)ことになります。いくら機械を使っているとはいえ、ズレの無い断裁は物理的に不可能なので、多少ずれても絵柄が紙の端まで必ずとどくように、わざとはみ出して絵柄を入れる領域があります。これをブリード(塗り足し)と呼びます。一般的には3mmで、それ以上必要になることは普通ありません。3mmも断裁がずれたらクレームものだからです。

(必要に応じて追加予定)



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